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歴史探訪

『 石室千体仏(いしむろせんたいぶつ) 』

石室千体仏は、岩村藩主松平乘寿(※)が城の鎮護と領民の安泰繁栄を 祈願し、菩提寺であった龍厳寺に命じて、浄土経千部を石筐におさめ一色天王 山の頂上に地中深く埋蔵し、その上に石室を設けて千体の阿弥陀像を安置した ものである。仏像は中尊一体と小像千体があり、小像のうち十体は百体ごとの 首像として少し大きい。全仏像とも金彩(金箔)が施してあり、見事な輝きを 放っている。 いつでも拝観できるという訳ではなく、7年ごとのご開帳となる。 ※松平乗寿(まつだいら・のりなが) 慶長19年15歳で父親の後を継ぐ。大坂冬の陣、夏の陣の両方に美濃の将士を率いて出陣し大いに戦功を挙げた。寛永15年4月遠州浜松へ国替えとなる。慶安4年に老中に抜擢されている。