~それぞれが日本一の特徴をもつ日本三大山城の祭典~

日本城郭体系の記述にある日本三大山城のひとつ美濃岩村城を有する我が岩村町では、永年にわたり備中松山城(岡山県高梁市)・大和高取城(奈良県高取町)を各種団体やグループ単位で訪れ、研修を重ねて参りました。

去る平成11年2月20日、遂にその3市町が一同に会した第1回「日本三大山城サミット」が実現。岩村公民館大ホールにて高梁市・高取町のまちづくり団体関係者をはじめとする多数の参加者(450名)を集め、盛大に開催されました。21世紀の夜明けに向け、世紀をつなぐ一大イベントとして3市町が一丸となり歩み始めました。

当町出身の琴師範・永坂昭子さん、尺八師範・川口浩風先生の演奏による「あゝ霧ヶ城」で開演。岩村城女太鼓の「美濃国戦国太鼓」が華麗に打ち鳴らされ、 信長が黒人を連れて岩村城に着陣したというエピソードを題材にした太鼓「異邦人」が紹介され岩村城の往時を偲び、基調講演では、タウンクリエーターの松村 みち子さんが事例を交え「山城を現代に活かす」として、いかにして町のシンボルである“城”をまちづくりに繋げていけばよいのかなど、大変貴重なお話をし て頂きました。

パネルディスカッションでは、高梁市から石井保氏・三宅善行氏、高取町からは古川史男氏・辻正博氏、岩村町からは小川元庸氏・三宅常資氏のそれぞれの 方々にパネリストとして登壇いただき、日本三大山城の歴史自慢・山城とまちづくりの報告ならびに抱負などを発表。会場から期せずして拍手がおこるなど、内 容の濃い熱い語り合いが行なわれ、司会の松村みち子さんは、まとめとして「本物は強い」。また「情報の入・発信」を行ない、三大山城サミットを核にして、 自分たちが楽しめるまちづくりを・・・と締めくくられました。

終わりに、西久保まちづくり実行委員会長から、参加者代表として「日本三大山城サミット宣言」が提案され、司会の松村さんが会場に諮って、満場一致で採択となりました。 これからは岩村城と備中松山城(岡山県高梁市)・大和高取城(奈良県高取町)と交流の輪を広げ、情報発信を行ない、魅力的で風格があり個性豊かな本物の「まちづくり」に取り組んでゆくこととなりました。

次回の開催は岡山県高梁市で今秋に、また第3回は奈良県高取町でそれぞれ開催する事が決定しました。 今回の行事に支援を頂いた各種団体並びに、参加者の皆さんに厚くお礼を申し上げる次第でございます。