平成10年4月、岩村町の岩村本通りは商家の町並みとして、岐阜県で3番目、全国では48番目に国(文化庁)の重要伝統的建造物群保存地区(※)に選定された。岩村は江戸時代に東濃地方の政治・経済・文化の中心として栄えた城下町。保存地区は城下町の町家地区として形成された町の形態と近代の発展課程を伝える町家群が周辺の環境と一体となった東濃地方の商家町として、特色ある歴史的景観を良好に伝えている 。平成15年には、読売新聞主催の「遊歩百選」にも「城址と古い町並み」が選ばれた。 ※重要伝統的建造物群保存地区とは、国(文化庁)が特に歴史的・文化的に価値の高いと認め、市町村に対して保存事業への財政的援助等を行い、その保存整備が進められている地区のこと。
重要伝統的建造物群保存地区とは、昭和50年の文化財保護法の改正により「伝統的建造物群保存地区」の制度が定められたことによって、国(文化庁)が特 に歴史的・文化的に価値の高いと認めた集落・町並みを「重要伝統的建造物群保存地区」として選定し、市町村に対して保存事業への財政的援助等を行い、その 保存整備が進められている地区を指します。
全国で50程の地区がこれに指定されており、中でも岩村町は、商家の町並みとして平成10年4月、これに選定されました。重伝建地区の商家の町並みには、岩村町のほかに岐阜県高山市三町、滋賀県近江八幡市八幡、岡山県倉敷市倉敷川畔などがあります。
近世以来の商業活動の中心として、日本各地で栄えた商家群の町並みをいう。往時の繁栄を示すかのように重厚な塗屋造の主屋や土蔵が建ち、規模を誇るかのように大きな柱や梁組を見せた町屋が建ち並ぶ。
(全国伝統的建造物群保存地区協議会 歴史の町並み~保存と整備~ より)
◆お願い◆
重要伝統的建造物群保存地区は、未来に受け継ぐ大切な財産です。くわえタバコ ・ タバコのポイ捨ては、お止め下さい。
岐阜県恵那市岩村町
本町2丁目および本町3丁目全域
本町1丁目 本町4丁目 本町5丁目 柳町 西町1丁目
西町2丁目 朝日町 新町1丁目 新町2丁目 の各一部
面積 約14.6ha
地区の名称(種別) | 恵那市岩村町本通り伝統的建造物群保存地区(商家町) |
選定年月日 | 平成10年4月17日(全国で48番目) |
地区の大きさ | 面積:約14.6ha 東西延長:1.3㎞ |
伝統的建造物数 | 建築物:179件 工作物:23件 環境物件:5件 |
選定基準(三) | 伝統的建造物群及びその周辺の環境が地域的特色を顕著に示しているもの |
地区内人口 | 709人 |
地区内世帯数 | 253世帯 |
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